映画と生活

映画のあるとき 映画のないとき

早く映画館に行きたいという話

丁寧に暮らす

ごくありふれた表現ですが

今のぼくの生活にしっくりくる感じがあります

 

2013年

転勤で東京に来たぼくは

会社の研修でビジネススクールに1年間通っていました

 

ビジネススキル全般を磨く多種多様な講義

グループや個人で

毎週のようにある新規事業のプレゼンテーション

 

今振り返ると微笑ましい1年でしたが

当時25歳程度の若造のぼくにとって

なかなか苦しい1年だったと記憶しています

 

記憶を手探りでたぐり寄せる中

とある講義の課題で

「丁寧に暮らす」ということをテーマに

事業を計画したことを思い出しました

 

人生の終わりが見えてきた人へ

前向きに死と向き合うことの提案を

それは

今の毎日を「丁寧に暮らす」ということです

 

早起きして近所を散歩する

いつも通り過ぎている何気ない道に綺麗な花が咲いていることに気がつく

学生に挨拶をして

信号を守る

走らずゆっくり歩く

帰ったら旬の食材を使った朝食の支度に取り掛かる

ゆっくりよく噛んで味わう

食後は部屋の掃除をし

花の水を替える

新聞とラジオで情報を得て

お気に入りのノートに思うことをつらつらと

書くのは日本製の鉛筆で

専用の鉛筆削りも忘れずに

昼食を軽めに取り

午後は本を読むか近くの名画座

空き時間は大切な人への手紙を書くのもいい

お気に入りの音楽を聴きながら

早めに長めの入浴で全身に温もりを

パジャマはシルク100%が気持ちいい

夕食はお気に入りのお皿に盛り付ける

お酒はたしなむ程度に

干したての布団の太陽の匂いを嗅ぎ

寝る前は何十回も読んでいるあのエッセイを

今日も一日健康で生きたことに感謝し

戸締りをして就寝する

 

このような暮らしにおいて

とある小売店ができる物販とサービスとは何か

みんなで考えたのでした

 

当時 

このようなことを考えていながら

実際には「丁寧な暮らし」がぼくには想像ができず

なんとなくの思いで

提案していたように思います

 

でも今なら少しずつですが分かるような気がします

 

コロナの影響で自宅にいる時間が増えた今

なぜか自然と自分の生活に向き合うようになりました

 

強制された訳でもないし

節約したい訳でもないし

時短で終わらせたい訳でもない

 

何がしたいのかと問われると

よくわかりません

強いて言うなら

これまでに身につけた自分の当たり前を変えたいのかな

そんな気がしています

 

もちろん上記の例を全て実行している訳ではありません

学生がいる街でもないし

パジャマはコットン素材

昼食はしっかり取るし

お酒もしっかり取ります

 

ですが

思考の根っこでは理解できる

具体的行動は異なっていても出発点は同じである

そう思っています

 

長くなりましたが

結局何が言いたいかというと

早く映画館に行きたいということです

 

「丁寧に暮らす」

映画に関して言えばやはり

観たい作品を映画館で観る

ということに尽きると思います

 

Amazon primeNetflixも大好きです(大変お世話になっております)

TSUTAYAでDVDも山盛り借りています(大変お世話になっております)

ですが ですが

やっぱりスクリーンで観ないことには

本当の意味で

映画を感じ取れないし

没入できないし

旅に出れないと思うのです

 

映画は自身の血となり肉となります

真紅で濃密な血と分厚く歯ごたえのある肉にするには

とにかく映画館が必要なのです

 

名画座

ミニシアター

シネコン

全てが大切です

 

だから

映画館を守りたい (いつか開きたい)

そんな動きが世の中で広がっていますね

ご参考までに勝手に貼り付けます

 

www.change.org

 

ぼくも参加させていただきました

 

motion-gallery.net

 

こちらも参加させていただきました

 

eiga.com

 

こちらも絶対参加します

 

いずれも素晴らしい取り組みだと本当に思います

 

一日でも早く

自由に映画館に行ける日が戻ってくることを願って

#SaveTheCinema

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