映画と生活

映画のあるとき 映画のないとき

この邦題が好きだ②

昨日は久しぶりに知人と会い

近くの河川敷でお酒を飲みました

(褒められる行為ではありませんが 密を避け距離を確保しております)

 

久しぶりの人との飲食は

酔いを促進させるのか

会話もほどほどに

そのまま数時間微睡むことになりました

雲ひとつない青空から差し込む光は

自然が生む最高の寝具だと思いました

 

こんにちは

人と会うことがこんなにも愛しいなんて

コロナのおかげで

改めて知る感情があるように思います

 

 

さて勝手にシリーズ化をしようとしております

この邦題が好きだ

第二弾です

今回はこちらの作品を

 

邦題 『僕たちは希望という名の列車に乗った』
原題 "Das schweigende Klassenzimmer"
2018/ドイツ

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映画『僕たちは希望という名の列車に乗った』予告編

 

ドイツ語です

これはもうGoogle翻訳を頼るしかありません

先生に依頼してみると

「サイレント教室」とのこと

 

つまり 沈黙する教室

映画の内容を考慮すると

黙祷する教室

みたいなところでしょうか

 

あらすじはこちら

 

ベルリンの壁建設前夜の東ドイツを舞台に、無意識のうちに政治的タブーを犯してしまった高校生たちに突きつけられる過酷な現実を、実話をもとに映画化した青春ドラマ。1956年、東ドイツの高校に通うテオとクルトは、西ベルリンの映画館でハンガリーの民衆蜂起を伝えるニュース映像を見る。自由を求めるハンガリー市民に共感した2人は純粋な哀悼の心から、クラスメイトに呼びかけて2分間の黙祷をするが、ソ連の影響下に置かれた東ドイツでは社会主義国家への反逆とみなされてしまう。人民教育相から1週間以内に首謀者を明らかにするよう宣告された生徒たちは、仲間を密告してエリートとしての道を歩むのか、信念を貫いて大学進学を諦めるのか、人生を左右する重大な選択を迫られる。監督・脚本は「アイヒマンを追え!ナチスがもっとも畏れた男」のラース・クラウメ。

引用元 映画.com

 

原題 とても分かりやすいですね

 

ちょっとした出来心で

ちょっとした正義感で

ハンガリー市民のため

クラスメイトたちみんなが授業中に黙祷を捧げる

そんな物語の中心に据わる出来事が

タイトルになっております

 

ですが

邦題はこのシーンではなく

あえてラストシーンの描写から

彼らが過ごす未来を仄めかすタイトルに

なっています

 

この邦題を説明することは

かなりのネタバレになってしまいますので

詳細は伏せますが

 

未来ある少年少女たちは

これからどこに向かうのか

向かう先に何が待っているのか

ラストシーンから示唆される

これらの不安に

堂々と答える邦題だと

思います

 

潔くてとてもいい

 

のぞみ

こだま

ひかり

と同じように

きぼう

ってあってもいいのにな

なんてことも思います

東海道以外ではきっとあるでしょう)

 

 

 

美しも苦しい実話

 

なんでこんなことで

(こんなことって言ってはダメなのですが)

若者が頭を悩まし未来を奪われなければならないのか

 

終盤 

教室で次ぎ次ぎに起こる

まっすぐで勇敢な行動に

涙を抑えることはできません

 

文句なしの良作

昨年 知人にオススメしまくったのですが

いまだ誰からも感想のお便りはいただいておりません

語り合いたいのに残念です

 

amazon primeで是非ご覧ください

 

僕たちは希望という名の列車に乗った(字幕版)

僕たちは希望という名の列車に乗った(字幕版)

  • 発売日: 2019/12/04
  • メディア: Prime Video